Think rich, looks poor...

海外事情や会社経営に関するブログです。

現代の人生計画

人生100年時代のライフシフト

 

前々から読みたかった本なんですが、何かと理由をつけて読めてない自分がいました。やっと読み終えたので新たな気づきを留めておきたいと思います。

 

まずは人生計画をする上で最も大切なことであるお金に対する考え方です。人として生活するうえで必要最低限度のお金は必要です。また、そのお金が必要な期間も人生が長くなるに比例して長期的に必要になってきます。それに加え、国の財政状況などから老後のための年金も100%信頼している人は少なくなってきていると思います。

 

そこで考えなければならないことがどのようにお金を長期間増やし続けるかです。私の気づきは資産の種類が3つあることです。

1つ目は生産性資産、仕事で必要な生産性を高めるスキルや知識です。

2つ目は活力資産、長い人生を生き抜くための肉体的・身体的な健康と幸福を得るための資産。健康、友人やパートナー、家族などとの良好な関係が必要とされる。

3つ目は変身資産、特殊な資産である。100年生き抜くうえで人間はこれまでにない大きな転職を経験する可能性が高い。大きな変化に対応するために自分についてよく理解することや多様性に富んだネットワークを持っていること、新しい経験に対して素直に受け入ける姿勢が必要とされ、これらが変身資産である。

 

3つ目の変身が最も特徴的で私には変身資産に対する理解がまだ浅いと自認している。

 

また、この中には投資資産が入っていないことには少々驚いたが、よくよく投資資産がどの程度リターンをもたらすかについて調べてみるとこれらの資産に比べてリターンが少ないことに気づき、それに加え私のような20代の人間であれば、上記の3つの資産を増やすことが効率的であると最終的に判断した。

 

また、人生計画に関する考え方でこれまでの大学を卒業し、企業に就職し、定年まで働き、60歳で仕事を辞め、老後を過ごすという人生がここ100年間の時代でしか存在しなかった事実やこの働き方がいかにここ100年間の経済モデルに適応しやすかったかを考えると我々がなぜこういったライフプランを植え付けられているのかが理解できた。

今後は変化の激しい時代になると多くの識者が発言しているが、筆者もこれらの意見に賛同しているため、我々の人生計画も考え直さなければならないことに疑問の余地はないと考えている。

私の周りでは会社を選ぶ際に給料が気になり、すぐ給料がどのぐらいあるかという話になるが、新卒の初任給を比べたところでドングリの背比べと変わらないと感じているし、その会社で自分が何を経験できるのかを真に考えるべきであると思う。その経験の差にによって将来の生涯年収に差が出ると私は思う。生涯年収がすべてだと私は考えていないが、初任給の額を気にするよりも生涯年収を気にすることの方が大事であると主張したい。人間は本能的に短期的に物事を考えてしまいがちである。長期的に考えるには物事の深層と忍耐力が大切である。

人生100年時代に政府が対応しようとしているところであるが、私たち社会は対応できてはいないと思う。