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AI革命が経済学にもたらすインパクト

 


Kevin Kelly How AI can bring on a second Industrial Revolution.

 

経済学を学ぶ上で経済学の領域では説明しきれないことがしばしばある。過去を振り返れば数多くの経済学者が論文をだし、学会で評価される。何十年か経つと、その評価されていた学説がその時代に適応しなくなる。また、歴史上には二つの世界的な経済不況があり、近年のリーマンショックに関しては、現在世界中に数多くの経済学者がいるにもかかわらず、うまく予期することができず、米国では数多くの失業者・貧困をもたらしてしまった。世界的な経済動向を予測するということは何故これほどまでに難しいことなのか?

それは何故か?はっきりした答えではないが、経済とは数多くのセクターが相互に関係しあっている複雑な構成をしているからである。そのため、経済学一つの分野で物事を考えることが難しい。従って、経済学者になるには非常に多くの本を読まなければいけないといわれることに妙に納得する。また、その数多くあるセクターの中でひときわ大きな影響力を持っているものが地政学的リスクと技術革新である。

 

今回はこの技術革新(インターネット・AI)について経済学との関連性、その可能性を探るために考えていこうと思う。

近年、IT技術の進歩により、Airbnbがホテル業界、Uberがタクシー業界、Amazonが小売業界、Appleが携帯電話業界にそれぞれ市場進出し、ITの力を駆使して商品の差別化をし、大きな成功を収めている。このようなイノベーションは経済学的に説明できないし、これらが経済に与える影響は莫大に大きい。そのためこれらの可能性を学ぶことは一人の経済学を学ぶ学生として大切なのである。

 

前置きが長くなってしまったがここでこの動画の出番。みなさんもご存じで聞き飽きているかもしれないが、AIが私たちの仕事・生活に与える影響である。AIが私たちにどんな影響をもたらすのか、それは一言でいうと「効率化」である。今まで学者が失敗を繰り返し長い時間かけてやってきた実験や多くの労働が必要であった仕事などの時間を短縮させ効率的に行うことができるというのである。

 

次に動画の彼が言った面白い式を紹介しよう。

次の10,000のスタートアップ企業=X+AI

 

これほどまでに必要性を訴えています。

 

まず、私が考えることは雇用の問題である。AI革命が進むと確実に単純作業の仕事はAIに取って代わられ、それまでその仕事をしていた人たちの仕事はなくなってしまう。ベーシックインカムなどが必要とされる時代が日本にも来るのか?分かりませんが、仕事がなくなる可能性はどっちにせよ高いので、それ相当の代替案が必要ですね。

雇用問題に関連して、アメリカの現状をある経済学者は「Jobless Growth」と定義します。現在米国では富が富豪たちに集まり、低所得者は仕事を失い、より貧しくなっています。つまり国全体の経済は成長しているにも関わらず、雇用数は減っているという現象です。みなさんはこれをどうとらえますか?トランプ大統領が誕生する一つの要因になりえますね。

 

このように、まとまりに欠ける文章ではあったが、結果的に伝えたいことは経済学を学ぶ上で様々なセクターが関連している。その中で現在はITの影響力が強く今後20年間においてもその影響力は続く。そのためにも私自身アンテナを張り巡らして、様々な分野の知識を吸収していきたいと思った。