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途上国の貧困問題について考える。 ~その2~「経済発展vs経済成長」

Economic Development(経済発展)、Economic Growth(経済成長)。これら2つの言葉を聞いてこれらの意味は一緒か、それとも同じか?あなたはどのように考えるのでしょうか?結論から言うと、学説の対立があるため、広義の概念では同じ意味であり、狭義の概念では違う意味とみなされています。ここでは、これら2つの言葉を狭義の意味で簡単に説明していきたいと思います。

 

まず、経済成長とは、それは国が教育の質の向上、テクノロジーの向上や経済のあらゆるセクターによって生産された商品・サービスなどの価値の上昇よって国の本当の生産量を上昇させることです。経済成長は主にGDPの増加量によって測られます。

次に経済発展とは、国が経済発展するためには人々が何が正しくて何が間違っているのかを判断、考えるために必要な人々のモラルの感覚を向上させる必要があります。経済発展の定義は「よりよい生活水準、自尊心の必要性の向上、抑圧からの自由、それと同様により大きな選択肢があること」と経済学者"Michael Todaro"さんはおっしゃっています。さらに、最も正確に経済発展というものを測るには人間開発指数というものが用いられます。これには一国の生産性に影響し、経済の成長に導くかもしれないその国の識字率・人間の寿命が基準として含まれています。それはまた、環境保護、雇用、医療保障、教育などの分野により多くの機会を創造するためにも影響します。従って、経済発展とはその国の国民一人当たり収入の向上に繋がることを意味します。

 

この違いに加え、経済成長はインフォーマルセクターの経済成長を計算に入れません。インフォーマルエコノミー(非公式経済)とは政府によって課税されることなく、いかなる政府機関にも関与しない経済セクターのことを指します。イメージしにくいですね。非公式経済は経済活動に含まれていない経済活動とされ、貧困国などではこの非公式経済が比較的多いと考えることはできるかもしれません。この経済活動は政府の管轄外であるため、もちろん正確な数字で規模を計算することはできません。それに対して、経済発展は人々に適した雇用と住居を与え、低い生活水準を和らげることができます。逆に、経済成長は汚染、過剰な人口、病気に導く資源の枯渇を考慮していません。一方で、経済発展は未来のニーズに妥協せずに現在のニーズを満たす意味を持つ持続性可能性を考慮しています。近年、環境への影響は政府にとって大きな問題となりつつあります。何故なら、地球温暖化による世論の圧力があるからです。

 

このように経済成長は絶対必要であるが、経済成長だけでは十分な経済発展の状態とは言えないということがこの説明で分かっただろうか?この説明を読んだうえでざっくりまとめるとすれば「経済の量、質どっちが大事?」って大まかには理解できるだろう。

 

必死で分かりにくい違いを述べたつもりだが、なかなか伝わりにくいと筆者は考える。何故なら、そもそもこの概念はある一人の学者の意見をベースにして書いているため、必然的にこの意見と逆もしくは違った考え方の学者の意見があるからだ。学説上の対立とはこのようなテーマから派生してくるのだと改めて考えさせられた。とにかくこの貧困というトピックは奥が深く、様々な影響が相互的に関連しあっているため答えをすぐに出せない。今後もじっくりと考えていきたい。