Think rich, looks poor...

海外事情や会社経営に関するブログです。

途上国の貧困問題について考える。 ~その3~途上国のプロフィール~

何をもって途上国と定義するのか?それは一概に判断するには難しい。しかしながら、いわゆる経済の成長・開発中の国にはいくつかの共通点がある。それは何か?重要なファクターを順番に解説していく。

 

まずは政治的なフレームワーク。その国の政治システムはどのようなものなのか?現在、世界には米国、日本、西欧州などで市場経済かつ民主主義のシステムを持った国がほとんどであるが、中には中国、ロシアなどといった社会主義的な国家も多く存在する。また、少人数のエリートが支配するいわゆる官僚主義な国もあるし、中東などの国は軍事的指導者が政治の権力を握っている場合もある。このことから、世界には様々な政治システムが存在し、それは国の経済開発に大きな影響を及ぼしている。

具体的な一例をあげるとすればシリアのGDPなどを考えて見るのはどうだろうか?シリアに限らなくてもよい、中東の国々のGDPを比べてみよう。これらの国々はGDPは比較的に低くなく、むしろ一般的なイメージよりも高いといえる。しかし、GDPには政治的な社会不安などを考慮されていないため、先進国とは言えない。このように、政治的要素は国の経済開発に時に大きな影響をもたらす。

 

次に考えるのは国内の貧富の格差である。途上国でよく見られる現象として、1つの国の中に現代的なセクターと原始的なセクターが両方存在する場合である。バングラディシュには近年高層ビルや交通手段、良い大学などが存在し、その一部分だけを見ると、経済開発が進んでいると思うかもしれない。しかしながら、現実はそう甘くない、実際にはその中心街から1キロでも歩くと、スラム街に出くわしたり、交通手段であるバスや電車には天井の上に乗客が乗っているほど人口に対する交通インフラが整っていない。

主な理由は、地方と都市部では開発の程度に大きな違いがあり、地方から都市部への出稼ぎ労働者が増加していること、政治を動かしている人たちが都市部に住んでいるため地方の開発に力を注ごうとしないことなどが考えられる。

中国はGDP世界第二位にもかかわらず、いまだに発展途上国とみなされている。その理由は何故か?国内の貧富の格差である。一人当たり名目GDPは世界76位ということからその現実味が伝わってくるだろう。

 

次に考えるのは識字率・就学率に関連する労働力が存在するのか?という問題である。農業→工業→サービス業とこの流れに比例して労働力に必要とされる技術・知識のレベルも上がります。よりハイレベルな内容をを学ぶ環境は途上国にあるのかどうか?この問いも大切になってきます。一方で、いくら技術・知識が豊富なMBA経営学のPhDを持っていたとしても、経験がなければ経営者にはなれないという考え方も例外的には頭に置いておきたいです。

 

基本的にはこれら三要素を私は途上国の定義に用いたいと思います。この他にも、労働人口に占める農業労働者数の割合、テクノロジーと資本の不平等、低い貯蓄率、高い人口上昇率など他にも途上国の特徴はあります。

今後はこの特徴がどのように貧困に影響をもたらしているのか詳しく調べていきたい。

AI革命が経済学にもたらすインパクト

 


Kevin Kelly How AI can bring on a second Industrial Revolution.

 

経済学を学ぶ上で経済学の領域では説明しきれないことがしばしばある。過去を振り返れば数多くの経済学者が論文をだし、学会で評価される。何十年か経つと、その評価されていた学説がその時代に適応しなくなる。また、歴史上には二つの世界的な経済不況があり、近年のリーマンショックに関しては、現在世界中に数多くの経済学者がいるにもかかわらず、うまく予期することができず、米国では数多くの失業者・貧困をもたらしてしまった。世界的な経済動向を予測するということは何故これほどまでに難しいことなのか?

それは何故か?はっきりした答えではないが、経済とは数多くのセクターが相互に関係しあっている複雑な構成をしているからである。そのため、経済学一つの分野で物事を考えることが難しい。従って、経済学者になるには非常に多くの本を読まなければいけないといわれることに妙に納得する。また、その数多くあるセクターの中でひときわ大きな影響力を持っているものが地政学的リスクと技術革新である。

 

今回はこの技術革新(インターネット・AI)について経済学との関連性、その可能性を探るために考えていこうと思う。

近年、IT技術の進歩により、Airbnbがホテル業界、Uberがタクシー業界、Amazonが小売業界、Appleが携帯電話業界にそれぞれ市場進出し、ITの力を駆使して商品の差別化をし、大きな成功を収めている。このようなイノベーションは経済学的に説明できないし、これらが経済に与える影響は莫大に大きい。そのためこれらの可能性を学ぶことは一人の経済学を学ぶ学生として大切なのである。

 

前置きが長くなってしまったがここでこの動画の出番。みなさんもご存じで聞き飽きているかもしれないが、AIが私たちの仕事・生活に与える影響である。AIが私たちにどんな影響をもたらすのか、それは一言でいうと「効率化」である。今まで学者が失敗を繰り返し長い時間かけてやってきた実験や多くの労働が必要であった仕事などの時間を短縮させ効率的に行うことができるというのである。

 

次に動画の彼が言った面白い式を紹介しよう。

次の10,000のスタートアップ企業=X+AI

 

これほどまでに必要性を訴えています。

 

まず、私が考えることは雇用の問題である。AI革命が進むと確実に単純作業の仕事はAIに取って代わられ、それまでその仕事をしていた人たちの仕事はなくなってしまう。ベーシックインカムなどが必要とされる時代が日本にも来るのか?分かりませんが、仕事がなくなる可能性はどっちにせよ高いので、それ相当の代替案が必要ですね。

雇用問題に関連して、アメリカの現状をある経済学者は「Jobless Growth」と定義します。現在米国では富が富豪たちに集まり、低所得者は仕事を失い、より貧しくなっています。つまり国全体の経済は成長しているにも関わらず、雇用数は減っているという現象です。みなさんはこれをどうとらえますか?トランプ大統領が誕生する一つの要因になりえますね。

 

このように、まとまりに欠ける文章ではあったが、結果的に伝えたいことは経済学を学ぶ上で様々なセクターが関連している。その中で現在はITの影響力が強く今後20年間においてもその影響力は続く。そのためにも私自身アンテナを張り巡らして、様々な分野の知識を吸収していきたいと思った。

 

企業倫理またはコンプライアンス ~事例とその必要性を考える~


Creating ethical cultures in business: Brooke Deterline at TEDxPresidio

 

企業倫理についてみなさんは考えたことがあるだろうか?まず、そもそも企業に対してみなさんはどのようなイメージを持っているだろうか?私は少なくとも大学1年生の頃は「企業は利益を出さなければいけない、そのためにはきれいごとだけではいけないんだろうなあ」と思っていました。この考え方が私の将来を考えるうえでちょっとした障害になっていたかもしれません。

 

企業はお金がなきゃやってけない、そのために汚いこともやっている会社もあるに違いない。と思われる方も多いでしょう。実際に過去を振り返れば、企業倫理に背き世間を失望させた企業は多く存在しました。そのため私たちの企業に対するイメージはあまりよくないのかもしれませんね。

 

日本ではコンプライアンス(企業の法的遵守)として企業倫理・CSR(企業の社会的責任)をひとくくりとして見ることが多いです。では過去の比較的な有名な事例を見ていきましょう。

 

東芝グループ(不適切会計)

東洋ゴム(性能偽装)

旭化成建材(工事偽装)

 

この他、2015年のコンプライアンス違反倒産は289件で過去最高の件数となりました。

 

また、動画の彼女も実際仕事をしていた際に、彼女のCEOがコンプライアンスに反する行動をとっていたことに気づいたようです。ミーティングを開いたところ、現状を変えようと動いた職員はいなかったそうです。

 

ビジネスに対する負のイメージはこのようなニュースからきているのかもしれません。しかしながら、これからの世代を担う私たちはこういった現状を変えなければいけません。今、どんなに経営状態がよくても、将来上記の会社のようにコンプライアンス反し、倒産する会社は存在しうるかもしれません。

 

最後に私の意見を述べるとするならば、「企業倫理」これこそが企業にとって最も大切なものであり、今後必要性が増していくものだと予想しています。素晴らしい企業理念を持ち、正しい企業倫理を持ち合わせた会社の商品・サービスを消費者は喜んで受け入れるでしょう。何故ならば、消費者はより価値のある商品・サービスのためにお金を支払います。また、ビジネスによって何か課題を解決できることもあります。

現在学生の私にはビジネス感覚があまりなく、利益を上げる大変さもわかっていないかもしれません。ただ、過去の事例から将来を考えることはできます。将来は企業倫理を大切にできる社会人を目指します。

途上国の貧困問題について考える。 ~その2~「経済発展vs経済成長」

Economic Development(経済発展)、Economic Growth(経済成長)。これら2つの言葉を聞いてこれらの意味は一緒か、それとも同じか?あなたはどのように考えるのでしょうか?結論から言うと、学説の対立があるため、広義の概念では同じ意味であり、狭義の概念では違う意味とみなされています。ここでは、これら2つの言葉を狭義の意味で簡単に説明していきたいと思います。

 

まず、経済成長とは、それは国が教育の質の向上、テクノロジーの向上や経済のあらゆるセクターによって生産された商品・サービスなどの価値の上昇よって国の本当の生産量を上昇させることです。経済成長は主にGDPの増加量によって測られます。

次に経済発展とは、国が経済発展するためには人々が何が正しくて何が間違っているのかを判断、考えるために必要な人々のモラルの感覚を向上させる必要があります。経済発展の定義は「よりよい生活水準、自尊心の必要性の向上、抑圧からの自由、それと同様により大きな選択肢があること」と経済学者"Michael Todaro"さんはおっしゃっています。さらに、最も正確に経済発展というものを測るには人間開発指数というものが用いられます。これには一国の生産性に影響し、経済の成長に導くかもしれないその国の識字率・人間の寿命が基準として含まれています。それはまた、環境保護、雇用、医療保障、教育などの分野により多くの機会を創造するためにも影響します。従って、経済発展とはその国の国民一人当たり収入の向上に繋がることを意味します。

 

この違いに加え、経済成長はインフォーマルセクターの経済成長を計算に入れません。インフォーマルエコノミー(非公式経済)とは政府によって課税されることなく、いかなる政府機関にも関与しない経済セクターのことを指します。イメージしにくいですね。非公式経済は経済活動に含まれていない経済活動とされ、貧困国などではこの非公式経済が比較的多いと考えることはできるかもしれません。この経済活動は政府の管轄外であるため、もちろん正確な数字で規模を計算することはできません。それに対して、経済発展は人々に適した雇用と住居を与え、低い生活水準を和らげることができます。逆に、経済成長は汚染、過剰な人口、病気に導く資源の枯渇を考慮していません。一方で、経済発展は未来のニーズに妥協せずに現在のニーズを満たす意味を持つ持続性可能性を考慮しています。近年、環境への影響は政府にとって大きな問題となりつつあります。何故なら、地球温暖化による世論の圧力があるからです。

 

このように経済成長は絶対必要であるが、経済成長だけでは十分な経済発展の状態とは言えないということがこの説明で分かっただろうか?この説明を読んだうえでざっくりまとめるとすれば「経済の量、質どっちが大事?」って大まかには理解できるだろう。

 

必死で分かりにくい違いを述べたつもりだが、なかなか伝わりにくいと筆者は考える。何故なら、そもそもこの概念はある一人の学者の意見をベースにして書いているため、必然的にこの意見と逆もしくは違った考え方の学者の意見があるからだ。学説上の対立とはこのようなテーマから派生してくるのだと改めて考えさせられた。とにかくこの貧困というトピックは奥が深く、様々な影響が相互的に関連しあっているため答えをすぐに出せない。今後もじっくりと考えていきたい。

途上国の貧困問題について考える。 ~その1~「時代遅れのツールとなりつつある"GDP"」


Michael Green: What the Social Progress Index can reveal about your country

 

GDP(Gross Domestic Product)...GDPという言葉を聞いたことのない人はいない程世の中に浸透している言葉である。今回はこれまで豊かさを測るツールであったこのGDPの有用性を熟考していく。

 

私は、途上国に訪れた際に見た貧富の差の現状から貧困問題について関心を持ち、現在このトピックに主に大学で学んでいる。最初はこんなに時間のかかる勉強だと思わなかったが、様々なファクターを考慮しなければいけない問題であり、いまだ納得した正解にたどり着いていない。その原因の一つに経済成長(豊かな国)とは何かという問いである。

 

経済成長を測るツールとしてGDPが用いられる。日本の一人当たり名目GDPは世界26位。よくテレビで流れる日本は経済大国、GDP世界2位だった…何てことよく聞きますよね。日本の名目GDPはとっくに中国に抜かされ、かろうじて3位につけていますが、名目GDPの値は中国の半分以下もありません。また、近年、富が一部の階級に集中することにより、経済大国アメリカ、日本でさえ格差問題は無視できない程本題となってきています。まあ、この話は置いといて本題に戻りましょう。

 

私は国にとって大切なことって何だろう。経済開発ってどうなれば正解なの?という疑問が頭から離れません。私はしばしば海外の友人から日本は豊かでいいね、仕事の機会も給料も高くてうらやましいといわれることがあります。私はそういった場面で何か言いたいけどもどかしい気持ちになります。何故なら、GDPには弱点がありからです。GDPすなわち国全体の生産量でそれにしか注目していないため、環境、公平さ、正義、幸福度については関連性がないのです。

 

そこで、皆さんに見てほしい動画が上にあげている動画です。彼は20世紀はGDPで国の豊かさを測ることができたが、21世紀はGDPにかわり社会進歩指数(Social Progress Index)で国の包括的な豊かさを測ることができると述べている。この動画には日本語の字幕が含まれているためみなさんもぜひ見てもらいたい。

ではざっくりと説明します。大きく3つの判断材料があり、

1、基本的な人間のニーズ

栄養・基本的な医療サービス、水と衛生環境、住居、個人の安全

2、人間が人らしく生きるための基本的構成要素

基礎的な教育、情報へのアクセス、健康、持続可能な環境

3、すべての人が得ることのできる権利

個人の権利、個人の自由・選択、寛容とインクルージョン(和訳できない...)、最先端の知識

 

これらが社会的進歩指数を測る要素になり、今後必要とされる時代が来るとささやかれています。ちなみにG7の中でトップはカナダで世界2位、気になる日本は14位です。今後この順位をどこまで維持もしくは向上させられるかが注目されますね。

 

私の考えている何が幸せ、どこの国が発展してるの?という一言ではアンサーの出ない疑問をこの社会的進歩指数が解決に導いてくれる一つのものさしになってくれるかもしれません。今日のところはこれぐらいにしておいて、今後はもう少し、深く掘り下げて貧困問題について話していきたいと思います。

将来について考える。


To find work you love, don't follow your passion | Benjamin Todd | TEDxYouth@Tallinn

 

 キャリア設計するうえで必要とされる仕事に対する情熱。彼はこの情熱に従うなとおっしゃっています。個人的に気に入った動画なので、解説かつ自分の意見を書いていきたいと思います。

 まず、仕事を見つけるとき何を一番大切にしますか?日本だけを見たときに、それは時代とともに変わってきたと考えることができます。基本的にはこのようになるでしょう。

”両親に従って仕事を決められる→お金を稼げる仕事に就きたい→情熱の注げる仕事に就きたい”

 このように時代の流れとともに、人が仕事に求めるものは変わってきました。何故なら日本においては豊かさの変化がありましたからね。ただ、これは途上国や新興国の若者には該当しません。何故なら発展途上国などは経済状況が違いますからね。人の欲求は豊かさによっても変容します。

 とりあえず、イギリスに住んでいる彼が話している動画なので先進国に生まれた日本人にも該当すると思い、この記事を書いています。自らの情熱に従うべきではない理由は何故か?解説していきましょう。

 

 簡潔にまとめます。カナダの大学生にアンケートを行ったところ、彼らが情熱を感じるものは、1位ホッケー、2位ダンスだったそうです。また、これらスポーツをひとまとまりとして見たときにスポーツという枠で全体の90%を占めてしまいます。これを仕事の需要と供給の関係で見たときに、これらのスポーツ関係の情熱を仕事に注ぎたい人数に対して仕事の空きはわずか3%しかありません。

情熱をまず大事にしろという人の論理は

「情熱→モチベーションが上がる→満足したキャリアを過ごす」です。

しかしながら、すべての学生が情熱に従って仕事を探すとなると、まずすべての学生が仕事に就けないのでその時点で上記の論理は成立しません。

 

 では、どうすればよいのでしょうか?

 結論から申し上げますと、「価値のあることをする」が答えです。

 

 ”価値のあることをする→情熱が伴う→満足したキャリアを過ごすことができる。”

がこの人の論理です。

 ここで一点注意事項があります。もし、あなたがとても大きな問題を解決したいと思ったとして、それを達成するために医者にならなければならない、もしくは個人でアフリカに行きたいと思ったとします。あなたはその大きさの問題を解決することができません。歴史を振り返ると、そういった大きな問題は、研究・技術革新・大きな文化的な思想の拡がりによって解決されているからです。

 

では本題ですね、価値のあることって何って思いますよね。これは見つけるためにはプロセスをふむことが大切です。

1、発見するために探し求めることが必要です。より広範囲で学び、実践し、経験することで社会問題を発見することです。これはあなたの興味・関心だけでは発見できません。

2、未来に柔軟に役立つスキルを身に付ける。(ex.)プログラミング、英語など。これらの技術はこの先何十年の間、様々な分野で関連して役立つスキルです。できるだけ若いうちにこれらのフレキシブルなスキルを身に付けておくことがあなたが価値のあることをするために役立つ可能性は高いです。

3、これらのスキルを発見したら、実行力が問われますね。早急に解決されることがとても必要とされている社会問題を見つけ解決しましょう。このような問題は不公平に多くの人々から無視されていることが現実です。あなたがもし、これらの問題に取り組み、解決できるのであれば社会により大きなインパクトを与えることができるでしょう。

 

 さあ、みなさん、ここでひとつ面白い例を見ましょう。死ぬ直前ベットの上で家族に囲まれ、あなたは何を思うでしょうか?ここでは典型的な二つの例を挙げてみましょう。

1つ目、「私はよくやった。自分のやったことを楽しめた。お金をたくさん儲けた。おかげで2つの家とヨットも手に入れた。しかし、すべては何のためだったのか?」

2つ目、「私は本当に慈善のために一生懸命働いた。それはしばしば簡単ではなかった。しかし、私の努力を通して、マラリアによって亡くなる100人の子供の死を防いだ。すべては何のためだったのか?」

人によって感じ方は様々ですが、1つ目のストーリーはよく起こりますが、2つ目のストーリーは想像できませんよね?これが価値のあるキャリアです。

"Aaltruism"(利他主義)、最近この言葉を耳にした方がいるかもしれませんね。利他主義によってなされた行為は人間が将来絶対に後悔しない行動の一つになります。

 

 

 まとめましょう。価値のあることすることでキャリアを形成するためにパッションでキャリア選択をしない。まず"Explore"(探求)してください。その後、フレキシブルなスキルを身に付ける。早急に解決が必要な課題を世の中から発見する。ここまでくると、パッションなんて後からついてくるものなのです。

 

 働き始めてから定年するまで、時間は長いですが時間を無駄にしたくないですね。個人的に将来のことを真剣に考えているときにこの動画に出会い、シェアしたいと思い記事を書いてみました。留学中、様々な国籍の学生に出会い、将来の話をしますが、こういう話はたいてい理解されません。国の経済状況、文化・環境・思想の違いなどいろいろ考えられますが、まだまだ分からないことが多いですね。

 

 

地球が抱える問題(将来的予想)

 私は英語のリスニングの勉強も兼ねてyoutubeで英語の動画をよく視聴するのですが、こないだ興味深い動画を見ました。

 

 地球が将来的に絶対にぶつかる5つの問題です。おそらく、皆さんの多くが一度は聞いたことのある問題だと思います。

 

1、地球温暖化

2、人口爆発

3、感染症

4、AI

5、太陽爆発

 

 5に関して、太陽の爆発は50億年ごと予想されているのでひとまず置いときましょう。

 

その他、4点に関して、これらの問題は互いに関連しあっているとも考えられますが、ここでは別々にとらえて考えていきます。

 

 今日はひとまず地球温暖化、それに伴う生態系の乱れによって引き起こされる絶滅危惧種の問題にフォーカスして考えていきます。私は大学で経済学を学んでいますが、環境経済学という科目を履修しています。環境問題って現在の資本主義経済で解決するのが難しいんですね。何故なら企業にとって一番大事なことは利益を出すことだからなんですね。利益を出すことが最優先事項、これがビジネスをよく知らない学生の僕からすると悲しいですね。

 この問題を解決するために、現在世界では定期的に大きな会議が行われていますね。有名どころを挙げるとすれば、日本では京都議定書、近年においてはフランスでパリ条約が採択されましたね。今後各国が削減目標を提出するところに注目したいです。

 

 その前に、今までの簡単な歴史の流れを振り返ってみましょう。産業革命はイギリスから始まり、ヨーロッパ、アメリカへと広がりました。その後日本にも高度経済成長期が始まり、各国はそれぞれの地域で経済成長・人々の生活の豊かさの代償として環境にまで手が回りませんでした。その結果現在では地球温暖化という環境問題に世界各国が悩まされています。

 また、これに対し発展途上国は先進国がこれまで環境汚染を行ってきたのだから、少しぐらいは見逃してくれという考えで対立しており基本的には途上国VS先進国の構図が環境問題にはありました。途上国で主要な排出国は中国、インド、メキシコが中心ですが特に一番の排出国である中国は今まで具体的な削減目標を明確にしてきませんでした。

 

 私が何故このような世界的な同意を例に挙げる理由は環境問題は国一国の問題ではなく、地球全体の問題だからです。いくら一国が頑張ったとしても、他の国がバンバン汚染物質を排出すれば、結果として地球全体が汚染します。最近のPM2.5問題が分かりやすい例でしょう。日本人が他国のせいで影響を受けましたね。

 ここで一つ、アメリカの環境保護主義者であるアルド・レオポルドの有名な言葉を引用させていただきます。

“We abuse land because we see it as a commodity belonging to us. When we see land as a community to which we belong, we may begin to use it with love and respect.”

和訳:私たちは土地を乱用する、なぜなら私たちはそれを私たちに属している産物として見るからだ。私たちが私たちに属しているコミュニティーとして土地を見るとき、私たちはそれを愛と尊厳とともに使い始めるかもしれない。

 この言葉からわかるように、やはり資源の使い方を考え直さないといけないときがいずれ訪れるでしょう。それがCOP21で中国とアメリカが参加するきっかけになったのかもしれませんね?

 これに一つ加えて、環境問題は決定的に未来の世代へのつけです。これを顧みず、生きてしまうことがどれだけいけないことか考えながら今後生きていきたいですね。